ヒトは言葉を用いていかに無私となり、唐突の「Sur-Prise=超-把握」(M.F=Meurisse)に遭うことができるか。意志交通の道具としての言葉を離れ、「導かれない思考」(T.Tzara)を引き出す「偶発」の詩作法により、「言語芸術の詩的冒険」を試みます。
作業風景(右が講師の間奈美子さん)
講師:間奈美子(空中線書局・「ポエジウム」主宰)
場所:当店ワークルーム
参考資料
完成作品
「ウリポ Oulipo」とは、1960年にフランソワ・ル・リヨネーによって設立された文学グループ「潜在的文学工房 Ouvroir de litterature potentielle」。シュルレアリスムの言語遊戯的手法からさらに独自の手法を開発・展開し、新しい言語芸術の可能性を追究しました。
今回のワークショップでは、「S+7法」を参考に、それぞれが選んだテキストを元に、方法詩を作成して頂きました。これは選んだテキストの名詞を辞書で引き、その語の7つ下に載っている名詞で置き換えるというもの。すると当初のテキストとは全く異なる奇天烈な文章が出来上がり、予想外の展開に新たなイメージが広がっていきます。
原稿/写真:七里知子