わざわざ遠方からお越しいただくお客様のために、当店の帰りにふらりと寄ることの出来る周辺のお店をご紹介。カフェから洋服屋、定食屋にディープなスポットまで、一乗寺ロコ(地元民)しか知らない情報を取材形式でお届けいたします。

第四回 「きさら堂」さん

 

第四回目はご近所のカフェ&ギャラリー「きさら堂」さん。アンティークの教会チェアがよく似合うシックでノーブルな内装、そして美味しいコーヒー。落ち着いて読書をするに最適のカフェです。

(INTERVIEW & TEXT BY 能邨陽子 )
2006/5/19


店主 村上宏さん、啓子さんご夫妻


落ち着いた配色の店内。時計などひとつひとつが可愛らしい。


ドーーン!!名物?ナンプラーチャーハン。店に入る前からこれを頼むことを心に決めている人も多いはず。


美味しいと評判の珈琲豆。その他紅茶葉も販売中。


今回の限定メニューは「オレンジプリン」。「日食見本帖」展を展示中の作家さんのオリジナルのメニューで。おいしそうです。

「日食見本手帖」 手差ユニッツ・中川真吾を展示中
2006.5.18〜5.30

まずは恒例の質問から。どうして一乗寺を選ばれたのですか?

(以下、「」内はきさら堂店主、村上宏さん)

「元々左京区のこのあたりが好き、というのがあって。ラーメンを食べに行ってヘルプ(1*)もあって、そして恵文社にも寄れて...。それに本を買った後すぐどこかで開きたいって気持ちがあるでしょう?恵文社さんの帰りにそういう事ができる店があればな、と6年前にオープンしました。開店直前まで名前も決まってなかったんですけど、響きの良さでようやく選びました。」

− ありがたいですね。実際にウチから足を運ぶお客さんも多いですよね。

「そうですね、持っておられる袋で分かりますし、皆さんやっぱりおしゃれだからすぐ分かっちゃいます。」

− きさら堂さんは店内が特に落ち着いていて、光と影の生じ方など絶妙に感じる時もあります。この雰囲気が本を開くのにも最適なんだなと思いますが、内装はご自身で?

「いえ、実は素人の手づくり内装というのに抵抗があって、プロの人に頼みました。たまたまいい人に出会って。以前はここは不動産会社だったんですが、本当にがらりと変わって周りにも驚かれました。」
「ホントは少しくらい自分でやってもいいのに..って思う事もあるんですよ(笑)」(とこれは奥様から一言)

− メニューはオーガニック中心ですよね。特にこだわりの部分などありますか?

「そうですね、こだわってるというより...オーガニックって言葉にもなんとなく抵抗があって(笑)。そうではなく、体にいいものを食べたい、食べてもらいたいという気持ちで野菜などを選んだ結果だと思います。」

− コーヒーも美味ですよね。どれもクセがなくて飲みやすい。デザートも同じくシンプルでおいしいですよね。

「マメは「グリーンアイズ」(2*)というところから入れています。焙煎から配達までひとりでやっているところで。デザートはこっち(と奥さんを指差す)が毎日手づくりで。」

− ところでこれを聞きたかったんですけど、きさら堂フードメニューの定番・チャーハンですが、普通にいつも大盛りですよね。多いって言われませんか?男子学生は歓迎しそうですけども...。

「やはり女性には言われますね。でも皆さん食べてくれるしそれでだんだん増えてしまって。これぐらいがいま使ってるお皿にもちょうどいい量なんですよね。でも指摘された方には次回から減らすように心がけてます...。」

− そのあたり、学生の街の雰囲気をきっちりたたえてますよね。 ところで、きさら堂さんといえば、もう長いあいだ壁を使ったアート展示を行っていますが、こちらは始めて何年くらいですか?

「もう4年くらいになるかな...。最初は無料だったんです が、途中からレンタル料を頂く事にしました。そうする事で締まった関係が保てるし。利用するのは造形大(3*)の学生さんが多いですが、学生以外でも色々と応募頂いてます。」

それぞれの展示のたびにデザートの限定特別メニューを一点用意するなど、アイデアも細かいですよね。

「限定で作るのは作家さんが希望されたときだけなんですけど、季節のものが使えるし、作家さん自身にそのメニューも作ってもらえるのが楽しいですね。」

喫茶の雰囲気とギャラリーがちょうどよい感じで調和してますよね。料金の安さも気軽なところも、芸大が多い一乗寺界隈では貴重な存在かと。

「そうですね、ウチで展示した人が、次に恵文社さんのギャラリーアンフェールでも開催したりしているのを見ていると嬉しいですね。つながっている感じがして。今もレンタル募集中なので皆さんよろしくお願いします。」

最後にカフェを始めたい人に何か一言。

「もうからないけど楽しい、貧乏暇なし、暮らしていければいい、こういう気持ちが大事かも。旅行も何年も行ってないけどそれでも楽しい。こんなところでしょうか(笑)。」

では恵文社一乗寺店のお客様にも一言。

「(ご夫婦口を揃えて)ゆっくり本を読みにきて下さい」

 

 

開店した6年前、一乗寺のご飯風景を確実に変えたきさら堂さん。単なるおしゃれや癒しなカフェではなく、仲の良いお二人の暖かい人柄と、おいしいものと本とアートを愛する気持ちがにじみ出た落ち着きの店内は、老若男女問わず広く支持されています。そこはまさに「本を開きたくなる空間」。当店でお買い物を終えられた帰りに是非お立ち寄り下さい。大盛りチャーハンのためにもお腹を減らしてゆかれることをお薦めします!

*1 きさら堂と道を隔てたお向かいにある自然食品ストア。
*2 伏見にあるコーヒー豆やさん。市内でコーヒーにこだわる喫茶はここの豆を使用しているところも少なくないとか。
*3 京都造形芸術大学。一乗寺はこの造形大や京都精華大など芸術系の大学に囲まれた地域でもあります。

 

メニュー(一部)

定食 800円
ナンプラー / ベトナム チャーハン 650円
ピタサンドイッチ 650円
(東風さんのパンを使用)
コーヒー 各350円


 

 


きさら堂

京都市左京区高野玉岡町49 グリーン28 1F南

TEL 075-724-8802
11:30〜11:00(L.O 22:30)
定休日 水曜

<きさら堂壁面ギャラリーレンタル既定>
2週間7000円(学生5000円)。その他詳細は下記HPで。

http://www.ne.jp/asahi/cafe/kisarado/

 
 

 

 

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