気が付けばこの連載も既に20回を超え、ウェブサイト上で閲覧出来るようになってから随分たちますが、メルマガで先行紹介するコンテンツにウェブ更新が追いついてしまい・・。まあ、こちらの事情ですがこれからは取材ラッシュ、左京区の底力をお届け致します!

第二十三回 ガケ書房さん(前編)

※移転しました→新店舗:ホホホ座

Lマガジン11月号の左京区特集は皆さんご覧頂けましたでしょうか。実は同誌上にて私店長とガケ書房のオーナー山下さんが何故か天下一品総本店にて対談するという企画がありまして、初めてゆっくりと同席したのですが、時間や紙面の都合上あまり突っ込んだお話も出来ず・・そこで、当コーナーにて対談の続編を、ということで取材に行ってまいりました。内容的にはこちらが本編かもしれません。とりあえず前編という事で、いつもより多めに喋っております〜。

(INTERVIEW , TEXT BY 堀部篤史 / PHOTO 椹木知佳子)
2008/10/9

 


本棚は黒で統一されています。小さな証明が点々と並び、落ち着いた雰囲気。


入口近くには面出しの棚。すっきりと綺麗に見せている。


入口の右手側に気になるスポット。何やら怪しげな占い師のポスターも…


所々に気になるチラシ満載。本棚のほかに見るべきところが多い。

エルマガ(*1)の対談の際はどうも。あまり突っ込んだお話が出来ずにちょっと残念でもあったので改めてお話を伺いに来ました。

(以下「」内はガケ書房のオーナー 山下さん)

「そうですよね、社交辞令程度の内容でしたもんね。宜しくお願いします」

− あらためて基本的なことからお伺いしますけど、オープンして何年目でしたっけ?

「2004年の2月ですね。13日の金曜日(笑)来年で5年目になります」

− 対談のときにもお伺いしましたけど、もともとこのあたりに住まわれていたわけじゃないんですよね。京都の中でもこの場所を選ばれた理由ってなんなんでしょう。

「いろいろ探していて、オープンするなら河原町かこの辺りでと絞り込んでいたんですけど、やっぱり最終的には若者の質がどこか違うなと思うところがあって。河原町みたいな中心街には流行を求める若者が集まって、こっちにはどちらかというと自分のスタイルを求める若者が集まっているような感じがしたんです。実際家賃面でも全然違いますしね。」

− 河原町界隈に住んでる若者は少ないけれど、この辺りは実際に学生がたくさん住んでますもんね。住まいの近くでは必然的に衣食住のことが重要視されます。

「あまり街中のごちゃごちゃしたところで、流行を求められてしまうと商品構成も乱れてしまいそうで。」

− じゃあ、しばらくリサーチされてたんですか?

「京都に来て店を始める前にロケハン的な感じで車でいろいろなところを回ったんですけど、恥ずかしい話、左京区に入ったのはそのときが初めてだったんです。」

− もともと東京にお住まいだったんですよね。このお店を始めるために京都に来られたんですか?それとも京都に来てから開店を考えられたのでしょうか。

「京都に来たのは流れ流れというか、家庭の事情もあってのことだったんですけど、もともと本に関わる仕事をずっとしていたんです。古本屋を任されていたことがあって、店主さんが割と寛大な人で、商品構成とかを全部やってるうちに、自分の価値観で本を仕入れて、値段という価値を決めてっていうのがそれ以前にしていたデスクワークとは違う楽しさを感じるようになってきて。お客さんを自分の空間でもてなすっていう楽しさもそこで知ったんです。」

− 値段をつけたり選んで仕入れて紹介するって一種のコミュニケーションですよね。最近は若いオーナーが個人規模で店をオープンするときに、所謂取次とは資本的な面でもなかなか契約が結べないから、古本屋直販をメインにしたお店が増えてますけど、ガケさんは始めからちゃんと新刊書店を志していたんですか?

「某大手古本チェーンで勤めていたこともあるんですけど、そこは買取がメインだから、本当に不要な在庫が9割っていう状況だったんです。そこで勤めているとやっぱり本当に欲しいものっていうのは自分で探さなければ入ってこないものだし、こんな在庫を抱える商売も大変だなと実感しまして。資金的な問題は勿論あったんですけど、ないながらも大阪屋さんに頭下げてお願いしたんです。」

− じゃあ、コツコツ資金をためてというよりもいきなり取り次ぎに飛び込みでって感じなんですね。

「たまたま担当してくれた方がすごく話の分かって下さる方だったんです。色々と企画書みたいなものは持参して行ったんですけど。でもその時駄目だったらこの店やってないかもしれないですね。ああ、やっぱり駄目なんだと思って。」

− なるほど、やる気になれば出来るものなんですね。これからお店を立ち上げようとする若い人たちにも、目標を低く設定せずにどんどん挑戦すれば新しいカタチの新刊書店を始める事も可能かもしれませんね。でも、はじめから本屋にはこだわってられたんですか?

「東京にいたころから、最初は出版社にいたし、まかされていた古本屋を始め、大手古本チェーンに、印刷業にも携わっていたし、こっちに来てからは旭屋さんで契約社員として働いたこともあるので、もう印刷から出版、販売まで出版関係一通り体験してるんですよ。自分は読書家っていうよりも本のある空間がすごく好きで、いろんな情報や新しい発見みたいな刺激を受ける場所でもあると思う。子どもの頃から本屋に入るとずーっと入りっぱなしで友達によく急かされましたね。」

続編へ続く

*1 京阪神エルマガジン社が発行している関西の情報誌。

         
 

 
 

※移転しました→新店舗:ホホホ座

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不定休

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